わからなくなる | MAREBITO古道具

わからなくなる

わからなくなる

僕は病気ではないし、短気ではないと思う(たぶん)
ただ、自分がわからなくなる事がある。
制御不能の暴徒と化すときが…


探していた商品をオークションで見つけた。
お!これはお買い得!入札だ!
こんなに安く買えるなんて、ラッキー!

大殺界明けの良い年だ!ららららら。
まだ、落札していないのだが、気分はラッキーなのだ

オークション終了前。ラッキー気分は吹き飛ばされる。

他者からの入札が入る。

お買い得商品が、持ち金の少ない時の
タクシーメーターの様に上がっている。

うわわわ。わ、わわわと。

もう一人のラッキーが料金をつり上げる、
いや、自分もそれに加担しているのに…
どんどん上がって行く値段。

もはや、お買い得商品では無く、
なんで、こんな値段!?
これならいらない!高い!になっているのだ。

何回かのつり上げ合戦後、オークション終了1分前。
もはや、買う意味のない商品になっているのだが、
[入札]ボタンを押してしまう。
頼む戦友よ、再度入札してくれよ!って。
えい!と心臓がバクバクしながら彼の入札を待つのだが、
我に返ったのか、
戦友はリタイヤし自分が落札する事になる…

もはや、その商品はラッキーではなく、
アンラッキー商品になってしまったのだ!
うーん。

そんな商品沢山あります。
見えない自分、MAREBITOにいます。


初稿20150304

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