母からの脚光阻止
ウ○コマンになったことがある。
間に合わなかったのだ、
小学生の僕には家までのあの距離が…
両親は仕事、兄は学校からまだ帰って来ていない。
家の中はやけに “しーん” としていて、
夏の熱気と沈黙に包まれていていた。
まずは元凶を退治しないといけない。
トイレに駆け込み重力をクリア。
次にお風呂場へ行き、ウ○コマンの称号を洗い流す。
完全犯罪をしないと駄目だ…
決して、母から脚光を浴びてはイケナイ。
以前、おなかの調子が悪かった父に
大黒柱をへし折る勢いで
笑い飛ばしていた事があったのだ
新しいパンツに履き替えたMARE主。
大仕事から解放された気分だったが、
ふと、汚れた証拠が目に入る。
うわっ!どうしたものか…
今考えると、なぜそんな行動をしたのか判らない。
追い込まれた犯罪者の行動は不思議だ。
証拠をまるめ、西日の強い外に出る。
近所の目線に気を配りながら家の裏の川へ。
ぎこちのない動き。足元はおぼつかない。
( 緊張した高校球児の入場行進。
右手右足が同時の様に思われる図 )
辺りをうかがいながら
証拠を捨てる犯罪者MARE主。
キラキラと夕日を反射した水面に
浮かぶ茶色く染まった柄パン。
ひらひらと流れ行くさまはまるで
白線流しののような優美な
趣さえあった…
うーん。
グレイメロンも売ってます。
初稿20140820