シールを貼ればいいのさ。 | MAREBITO古道具

シールを貼ればいいのさ。

シールを貼ればいいのさ。

血の気が引く程のミス。

印刷の仕事、デザイナーを
長らくやっていると
経験した同業の人もいるはず。

そう、誤植。

年賀状を100枚刷った後に気づく
「あけましておめだとう!」そんな感じ。

僕の場合、それとは桁が違う。

すでに納品、
全国の各支店へ配布までされているのだ!

まずは原因追及とクライアントへの詫び。
データを修正して、
誤植の上に訂正シールを貼る。
小さなデザイン事務所、総出で貼る。

訂正シール。

生きた心地がしない。
そんな大変な経験だった。


訂正シールに良き思いはない。

——–



しかし、こちらは呑気なものだ。

いまだ終わらない、
通勤途中の橋桁工事。
緑道の一部が閉鎖されていいて、
迂回を余儀なくされている。
俺の楽しき自転車通勤が
台無しなのだ!

5月初めに終了するはずの工事が
6月末に延期。

そして、今回またも7月末まで延期。

いったい、何枚貼る気なのだ! 訂正シールを!

いまどき、おじいでもそんなに
重ね着しないっちゅうに。

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【妄想番外】   

3回目ですよ。延期。
大丈夫ですかね?

うちらのせいではないさ。
お上の計画通りの延期さ。

予算がとれたから、
期日なんて気にしなくていいさ。

言われたことを はいはいと していればいいさ。

いいよ、いいよ。延期シールを貼ればいいのさ!

そうですね、我ら下請けですしねえ、さ。

誰も気がつかないよ。
そんなの。さ。さ。さ。


気づいてるぞ、俺は!


※初稿20110628

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