そして、それは突然に
やはり1日に6人もの手術はムリだったのだ。
前日に控えた扇風機展。
数を揃えようと必死だったDr. SENPU MARE主。
既に時計の針は当日を迎えていた。
脳血管手術は成功かと思われたが
強行なスケジュールは主の体力や集中力を
奪っていたみたいだ…
そして、それは突然に
バチッ! ポンッ!
カタカタ カ タ カ タ カ
試運転の為、Mitsubishi さんを
動かしている時だった。
閃光が走った次の瞬間、
6人目の彼、息絶えた…
カ タ カ タ タ
ここにきての落胆と喪失感。
やはり、脳血管手術は難しい。
死因を追求し
彼の死を無駄にしてはいけない。
中国脱線事故の様に、
穴を掘って埋めてはいけない。
彼の身体は、ドナーとして役立てなければならないのだ。

在りし日のMitsubishi さん黙祷。
※初稿20110726