フクザツな戦利品。 | MAREBITO古道具

フクザツな戦利品。

フクザツな戦利品。2015.0930

最高の戦利品をゲットだ!
と思っていた本日の骨董市仕入れ。
コーフン抑えきれず、
自慢げに知り合い業者に話しをしたら
それは彼が別の業者さんに
販売したものだとわかる…

えげ!

最高の戦利品から「最高」の文字が抜け、
「戦利品」という響きも失せ始め、
ちょっとした残念ものを手に入れた感じになる…

古道具にありがちな、
業者間での移動。

自分だけ、それを知らずに高揚していた。
商品は変わらないのに、
その生い立ちを聞いたとたんに
胸の中がじゅわあああ〜んと
震え出す感覚になるのが不思議。

それはまるで、
今つきあっている彼女が親友と、
その昔恋人だった事を知らされた様な
何とも言えない、
フクザツな気分にさせられる。

知って得なのか、
知らずに得なのか。
男女の関係。と骨董。

嗚呼!なんて楽しいんだ、なんて楽しいな。


1687年 生類憐みの令 
第五代将軍 徳川綱吉が
名工 狩野甚五郎に
造らせたとされる国宝級の逸品“猿戌石製人形”

な、わけなし。惑わされてはイケナイ。
要は好きか、嫌いか。


初稿 2015.0930

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