サウナ神様ブツブツ合戦
困った時の神頼み。
しかし、神はいない。
いや、いない事が多い。
いたとしても、それはお金もうけの口実だったり、
弱っている人に対しての虚像だったりする。
しかし、平日19時のサウナにはいる。
千と千尋の神様が目の前に座っている。「おしらさま」
小錦のダイエット後のおなかの様…
全身が黒く光っており(もちろん汗で)
頭髪も寂しい限りで、目の周りが赤黒い。
MARE主しかいない熱風の中、
ブツブツと低いうなる声で、
誰かと話しをし始めた…
あれは………だろ。
う。
_しかし……
それ………は。
……ろ、
…そん!
熱風が一瞬、凍り付く。
やばいな、これは…
自己防衛機能が動き出したMARE主。
太の名前の「、」が取られて
「大」になってしまうのではないか、
と思ってしまう。
おしらさまの独り言会話は
どんどん白熱しだした…
このままでは、湯婆婆に名前を取られる!
ただの「大」にはなりたくない!
親からもらった大切な名前「太」は死守しなければならない。
こちらも神様になるしかない!
こっちは、はっきりと声に出してブツブツ言うぞ!
エドジダイノチンピン、オタカラ!ダヨ!
オフランスノアンティーク、ヤスクスル、アルヨ!
メトロノーム、ジブン、ツクッタデ、アルヨ!ニーハオ!
なんて、考えてる余裕もなく…
まだまだ話しが終わらぬ「おしらさま」を尻目に
浴場へ避難したのであった。
初稿20150408