古い男と思わせぶりな女。 | MAREBITO古道具

古い男と思わせぶりな女。

古い男と思わせぶりな女。※初稿20110305

古いステレオアンプを使っている。
30年も前のテクニクス。

実家の押し入れから
大きなスピーカーとともに
MAREBITOへ送ってもらった。


思春期にお世話になったこのステレオ。
彼女の低音と音圧が
カラダにしみ込んでいて
只単に、彼女でJAZZのレコードを
聞きたかっただけだ。




しかし、彼女(アンプ)も30年以上経っている。
久々の表舞台、早速片方の音が聞こえなくなった。

うーん。


せっかちな我、
ネットで同じアンプを見つけて早速購入。
コレでやっとステレオ再開だ。

と、思いきや、古い彼女、
音がちゃんと出ているではないか!

急に良い子になった、彼女。

それはまるで
告白してきた男子を
思わせブリに扱ったくせに
新しい彼女が出来そうになったとたん、
手のひらかえしでねっとりムードを
浴びせ返す女のようだ!


新しくやって来た同じ顔の彼女。

ちょっとバツが悪そうにも見える…



その後、新しいアンプの方が調子が悪い事が判明し
愕然とする主であった。

女のキモチは複雑なのだ。

ん!

まてよ、もしかしたら最初からステレオは
壊れてはおらずMAREBITO主の
勘違いだったかもしれない。

最近そういう事が多いのだ。
何せ、もう既に僕も古い分類の方に入っているのだから。


▲ 古い男とねっとりアンプいます。1960年生まれの雑居ビル 徒歩5階。MAREBITO

※初稿20110305 茅場町時代の話。
スピーカーとアンプは新しい持ち主の元へ。
古いレコードも現在放出中。

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