手をとめる名前

手をとめる名前がある。
作業をとめる名前。
PCを立ち上げさせる名前が…

それは毎年、変わらずやってくる。
彼らは、悪くない。非は僕の方にある。

　　　＊　　　＊　　　＊

枚数は減っているのだが
年賀状の宛名は手書きにしている。
その行為は毎年変わらない。
昨年頂いた年賀状を見ながら書いていくのだが、
毎回、手をとめられる名前がある。

わたなべの　邉

小さな脳味噌に記録されていない「邉」
年賀に書かれた文字は細かすぎて
ローガンのMARE主には判別できない！

しょうがなく、キーボードに打ち込む　なべ　と。

もっと大物もいる。

さいとうの　難しい方　

齋

細かすぎてモニターでは見えず、
拡大までしてしまう事になったりもする。
（シンメトリー風だな）

何度も言うが、彼らに罪は全くない。
罪は僕の方にあるのだ。
住所にもいる。大物が。
いや、世間からすれば、小物かもしれない。

みたか
鷹　たか。

決して、三鷹市民が悪い訳ではない。
もはやこれは、ちゃんと書き取りをしなかった自分がいけないのだ。

国語辞典はありませんが、なぜか？
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初稿20140908