無視されたスキル【後編】
第二の人生を歩むべく、オペ開始。
彼は名門、MITSUBISHIの出身。
各パーツは全てバラバラにして清掃、
グリスアップですぐに職場復帰が出来るだろう。
(と、思っていたMARE主…)
炎天下の秋葉原、はしごして見つけた
貴重なロータリースイッチ、無事取り付け完了。
これで、彼のスキルを最大限に伸ばせる。
胸を張って就職活動再開だ!
空気の流れが悪いあなたの会社に新風を!
人事担当の皆様、
彼を採らずしてどうするのだ!
会社の売り上げを伸ばしたいのなら彼だ!と、
ここまでは順風だったが…
オペ後のリハビリで判ったこと。
彼は質の高い仕事はするが、
長くは続かない。
すぐにモーター(頭)が熱くなる。
それは雇用主でなければ判らなかった事。
彼は癇癪持ちの頭でっかちな性分だった!
スイッチを取り上げ、
丸見え状態にしていた
前会社の処遇は悪くなかったのだ…
うーん。
人事の世界は深かった。
そこまで読めなかったDr.SENPO MARE主。甘かった…
幾度のリハビリの甲斐もなく、
彼はMAREBITOでも窓際族(ディスプレイ用)に
なってしまっている。
瞬発力では良い仕事します。
長時間の労働は癇癪をおこします。
インテリアにどうでしょう。
初稿20120803