てるてる坊主。 | MAREBITO古道具

てるてる坊主。

てるてる坊主。

まだ、汚れなき小学生だった自分。

遠足前に新聞紙で作った
特大のてるてる坊主を
ベランダに吊るしていた。

隣近所では笑われていたらしいが
本人は心の底から遠足を
楽しみにしていたのだ。

神頼み。



現在の少し汚れた自分にもある、それ。

骨董市は気象に左右されるので、
前日の天気予報で傘マークがあると、
落ち込んでしまう。

真面目に坊主を吊るしたいくらいである。

同業の古道具商も
同じ気持ちではないだろうか。

たぶん。

もし、社団法人古道具団体なんてのが
存在して、公認のてるてる坊主が
あったなら買ってしまうだろうか?

いや、俺は買わない。



買わないのなら、
お前の古物免許を取り上げるぞ!なんて、
団体から脅しをかけられるかもしれない。

(かーいんだから、あたりまえだろ買うの!ってやつ。)

この、非古道具民め!
この業界に住めないようにしたる!

なんて。


お宅、猫飼ってるよね…
日中は家で留守番だよね、猫らは…
最近、ボヤ騒ぎが…

低い落ち着いた声で言われたりして…


うーん。

またまた、話がそれた。

梅雨前なのでしょうがないけどとにかく、
なんだかとても残念な気分なのだ。

かえる君にとっては待望の雨だが、
僕にとっては寂しい雨なんだ。
骨董市がある時には。


▲ 晴れたら会いましょう、骨董市で。

※初稿_20120602

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