毒ヘビと化すシャワー | MAREBITO古道具

毒ヘビと化すシャワー

毒ヘビと化すシャワー ※初稿20110330

新しいスポーツクラブがオープンして
約半数の会員がそちらへ流れた。

今や、僕が通う老舗には
オープン当時からのおばさんや、おじいが残った。

経年による施設の老朽化も歪めない。
現状、キビシい状況なのだ。

久々にプールで泳ぎ
爽やかな気分でシャワーをひねる。

とたん!
フックからシャワーのヘッドが外れ、
足元に落下!

お湯をまき散らしながら
暴れまくるシャワーホース!

カラン カラン カラン カラカラン!

カタン!

シャー!


あちちち。


まるで、アマゾン秘境の毒ヘビの如く。
洗顔するおじいや僕に、
熱湯という毒をまき散らすのだ!

あじ、あちちちぃ。

以前 グラグラだった、
シャワーフックは交換されていたのだが
サイズが合っていないらしく、
すぐに外れてしまうのだ。
うかつに蛇口をひねると、
シャワーホースは毒ヘビと化してしまう。

雑だぞ、これは!

会員が少なくなった今こそ
ちゃんとしないとイケナイのではないのか!

こういう細かな事を
雑にしてはイケナイのだ。


何ごとにも当てはまる。

そうなのだ。
最悪、最低な時ほど、
最大のチャンスなんじゃないか。って
いつも思う事にしている。

底にいるのなら、後は上がるだけなのだ。

自ら、自分を奮い立たせる言葉でもある。
続けることなのだ。作るぞ!自粛の今こそ。


※初稿20110330 震災後、自粛が渦巻いていた時のコラム。

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