お見合い3対1
一般庶民の僕は
ビジネスシートなど座れない。
もちろんエコノミー。
僕の身体はちょっと大きめなので
飛行機の座席はいつも、非常口の横
キャビンアテンダントの正面と決めている。
キャビンさんと向かい合って座るのだ。
それはまるで、
お見合いの様なシチュエーション。
座席が3並びなので3対1。
さすが大空に舞う華、倍率は高い。
キャビンさんは3人の一般人の中から
選ばないといけない…
お見合いはともかく。
目の前に座っているキャビンさん。
何やら手元の手帳にメモをしている。
何を書いているのだ?
サラサラサラサラ。
キャビンさんの手帳は
何かのプリントアウトをまとめて
四角く切り抜いたもの。
裏紙を使っていた…
エコノミーな僕は大空の華、
キャビンさんから目が離せなくなった瞬間だった。
ちょっと好きだぞ。そーいうの。
わら半紙で作られた「キオクカード」。
ちょっと好きです。これも。特製ですし。
▲キャビンさんは僕のキオクに残りました。
エコノミーな僕のキオクに。
※初稿20101124