ことくなあ~よるはあ♪
自転車で帰路につく。
憂鬱な仕事をかたし
カラダもキモチもヘトヘトだ。
笑顔も無い自分。
やりなだそ~ん
いまらら~ぁ
まに
らるうううなんだ
?
俺の幻聴か?
疲れているのか。
きみば~
すきど~
ここどから~
意味不明な声。
どんどん近くなる。
の~、
♪
もあ、ろんりーらい
♪
ん!
お前か!
徐々に明確になる声。
前方の闇に浮かび上がる自転車。
白いイヤホンが見える。
自分の声が聞こえず、
曖昧な音程になっているフラフラ野郎。
満面の笑みだ。
ちっ!
何だか妙に苛立つ。
聞こえないのをいい事に
小声で叫ぶ
死ね。コラ!
笑顔の無い自分がいる。
ヘトヘトの僕は、
彼に対して手拍子などとれる気分ではなかったのだ…
うーん。
いかん、いかん。
反省。反省。
逆にマイクを渡すくらいの
ゆとりがないとイケナイな。
はい。コレ! って

▲ 余裕がないと笑顔も生まれない。
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初稿20101101