平成エコ捨て山。 | MAREBITO古道具

平成エコ捨て山。

平成エコ捨て山。

またか…


いつも悲しい気分になる7月初旬。



発火実験映像。



火を噴いてる古い扇風機が映し出される。
ちょっとオーバーではないか。あの演出。
一般市民全員、火を噴くと思ってしまうぞ。


あら、コワイわね。
カジになるわ。
おっかないわね。あなた。
買い換えましょ。ボーナスで。


何台もの古い扇風機を
介護(修理)してきたが
少なくともモーターから火を噴いた事は、
僕にはない。


実験で使われている扇風機は
1970年以降の
燃えやすいプラスチック素材、
オモチャみたいなもの。

そんな軟弱モノを
例に出されては困るのだ。

僕のお勧めは1960年代生まれの全身鉄製、
どっしり重いおじいの事。
身体は丈夫なのでコードを交換し、
油を注してあげれば
大抵は元気になる。

あの映像だと、
古い扇風機(おじい)は危険だ!
火を噴くぞ!使ってはならぬ!捨ててしまえ!
みたいだ。


扇風機狂としては、
胸元を掻き回される気分なのだ。



ん?
僕は馬鹿ですかね?



確かにモーターに熱がたまったり
コードもボロボロでショートすることもあった。

経年劣化で危険なのは
コンセントとコード。
時代はエコだ!と叫ぶのならば
古い電気製品を修理すればいい。

部品交換。

ぷっ!(半笑い)
30年前の部品は無いですよ(冷笑)
修理するなら、買った方が安いですね…
異人を見るような目。
どういうこと。( 冷笑はやめろ!若造め! )
使えるよ、まだまだ。
棄てるの?これ。

なんて豊かなことだ!
平成のエコ時代。

心は貧しいな…姥捨て山だな。
まったく。



え?
僕は馬鹿ですかね?



さすがに扇風機の事になると
頭が熱くなるMAREBITO主。
火を噴く勢いなのだ。
うむ。

僕は馬鹿ですね。

肩を落とすな!胸を張ってくれ!扇風機君。キミが悪いんじゃないぞ。


▲ 冷風は無理だ。熱風をまき散らすぞ! 扇風機となると盲目なのだ。

※過去のコラムに加筆修正しています。初稿20100623

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