伊達男
しょうがない事だ。かなわない。
家庭環境の問題。たぶんそうだ。
育ちが良いのだ。そう、センスというヤツだ。
小学生からの友人で小原君の話。
田舎の小学校にはあまりいない、
転校生という登場の仕方。
昼食の放送にビートルズを持ち込み、
図工の時間に印象画だ!といい、
モネ風の抽象画を描く。
モミアゲを異常なくらい伸ばし。
コカコーラの看板を部屋に飾っていた。
田舎の垢抜けさを一気に蹴散らして行く勢い。
おっさんになった今は、
妊娠してる?と、思われるくらいのお腹。
臨月な彼なのだが、洋服のセンスがいい。
決して高価な服を持っているわけではないのに。
ヨレヨレな格好なのに。
マタニティスタイルにはならない。
着こなしが良いのだ。
服の選択も悪くない。
なんだろう。それって。しょうがない事だ。
センスというヤツか…

▲努力したってかなわないコトもある。
伊達男になりたいヒト、あーつまれ。限定2名。
※過去に投稿したコラムに
加筆してアップしています。
初稿 20091008