実家スイッチ 20090806 初稿
故郷の北海道から古いステレオが届いた。


本体は子象のように大きいので
必要な機械部品のみ取り外して、
別の小振りなキャビネットに入れ込む作戦。
内部を分解してみる。
裏面のカバーを外すと何十年分の埃と
微かな匂いが留まっていた。
何度か解体しているが
大体はカビや湿気の「すえた」匂いなのだが、
さすがに梅雨のない北海道、
「干し草」の匂いがする。そう、「畳」の匂い!
「西日のあたる畳」の匂い。
「実家の床の間」の匂い。
「仏壇のある部屋」の匂い。
ジメジメとした梅雨明けの東京。
こんなところに実家を思い起こさせる
スイッチがあったのには驚いた。
偶然にも、解体したステレオが仏壇に見えた。
さてお盆の帰省、予定はどうしようか。
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